私は何度も志朗先生の講演を聞いていますが、戦争の苦労話にもユーモアがにじんで
いました。インドネシアに赴くとき「赤道をまたがってしょんべんすれば長生きするよ」と
言われ、それを実行したら本当に長生きできるようになったとか。
しかし、私に言わせれば、利他の生き方に徹し、人の喜びを我が喜びに、またそれを
生きがいにされてきたのが、志朗先生の長寿の秘訣だと思います。
卆壽を越えてからも俳句教室をいくつも掛け持って指導し、何かに触れては得意の
マジックを披露したり、歌や踊りで場を盛り上げ、参加者を喜ばせました。
去年私は日本の母吉中静子さんを失い、今年は日本の父志朗先生を失いました。
その悲しみは言葉では表しようがありませんが、お二人とも永遠に私の心の中に
生きていることでしょう。
志朗先生の生き方には足元にも及びませんが、少しでも近づけるように襟を正して
「諸悪莫作衆善奉行」に努めてまいる所存ですので、志朗先生にはこれからも天国から
見守っていただきたいと思います。
志朗先生本当にありがとうございました!
心よりご冥福を祈念申し上げます!
合掌。