サミュエル・ウルマン(1840年~1924年、ドイツ出身のアメリカの詩人)は
「青春とは 人生のある時期ではなく、心の持ち方を言う」と言いました。
卆壽を過ぎてもなお三つの俳句教室を指導しながら、播州弁研究会を引っ張って
います。まさに卆壽過ぎの青春を謳歌しています。
写真は井上四郎先生米寿励ます会の写真ですが、先生の要望により、エベレスト登頂
時の全身武装で登壇し祝辞を述べさせていただき、観衆を驚かせました。
大正生まれの井上先生は、先の大戦に徴兵され、インドネシアのスマトラで終戦を
迎えましたが、口癖が「人間万事塞翁が馬・どんなにつらくてもユーモアを忘れては
いけない」でした。
先日の忘年会の乾杯音頭も短く力強くユーモアでしたので、歓談の時に私が「先生の
スピーチにはいつも感心します」とほめてあげましたら、照れそうな顔をされながら
「昔大河内町長時代に中曽根総理の訓示を何回か聞いたことがあるが、中曽根総理は
(皆さん俳句をしなさい、俳句をすれば原稿用紙5枚の内容が1枚で済み、みなさんから
喜ばれますよ)と毎回言いました。そのおかげで私も俳句を始めるようになり、スピーチ
を短くするようになりました」と答えました。
ちなみに、中曽根さんが披露した俳句は「暮れて なお命のかぎり 蝉しぐれ」。
余談ですが、中曽根さんは自分で自分を「政界の風見鶏」だと認め、政治家は政界の
風をよく読まなければならないと付け加えたそうです。