世界遺産になって初めて家内と萩の松陰神社にお参りしました。
私が中国で日本語を習うとき、一番感心、感動した言葉が二つありました。
一つは上杉鷹山翁の「為せば成る為さねばならぬ何事も成らぬは人の為さぬ成りけり」
そしてもう一つが表題の「親思う心に勝る親心今日の訪れなんと聞くらん」でした。
来日して3年目の平成6年4月初めて萩を訪れ、松陰神社にお参りし、じかに
松陰先生に感謝をささげました。
この「親思う心に勝る親心」のお言葉にいつも自分を照らしながら、私がいくら
親孝行をしようとしても、たとえ少し親孝行ができたとしても、それはまだまだ
はるかに足りないものだと自分に聞かせてきたと思います。
ある意味では、松陰先生のこのお言葉に励まされてエベレスト登頂を敢行し、
天国に一番近いエベレスト山頂から「お母さん生んでくれてありがとう!」を
母に届けることができたかもしれません。
帰りに松陰記念館に寄って、松下村塾での松陰先生と生徒とのやり取りの再現を
目の当たりにすると、自分の勉学に対する本気度が足りないことを改めて痛感
させてもらいました。