春山登山は聞こえはわくわくしてきそうですが、
かなり危険をはらんでいます。
先日邦人がヒラヤマトレッキングで滑落して遭難し、日本の山でも
遭難事故が連日報道されています。
春山は1000mを超すとまず冬山登山の装備で出なければなりません。
また、春山の雪は結構水分を含んでいるので、歩きにくく足を取られたり、
腰まではまってしまったり、結構体力を消耗します。
一昨日久しぶりで家内と但馬の蘇武岳に登ってきました。
たかが1070mの山ですが、山頂付近にたどり着いた時には、大吹雪になり、
目の前の山頂をあきらめて下山しました。
冬の装備でアイゼンも用意しているから、ここまで来たからにはの思いが
無きにしも非ずでしたが、迷うことなく下山を決めました。
蘇武岳は植村直己さんが中高生時代に登山のいろはを学び、足腰を鍛えた山で
有名ですが、3年前大晦日夫婦登山で登ったことがあります。
その時は南側の村田コースから登りましたが、今回は反対側の名色コースから
登りました。半分以上が林道で登りやすかったですが、標高差が800mほどあり、
往復14㎞の山行は結構きついほどです。
去年はお正月に南の国へ行ってきましたので雪とは無縁でして、今年は孫の世話で
お正月登山ができませんでした。
今回も孫との時間を入れていましたが、前日になって急きょ時間が開きましたので
躊躇なく但馬の雪山を決めました。
体力は結構落ちていて、リュックがだんだん重たく感じてきましたが、やはり雪山に
差し掛かると、興奮とファイトがわいてきてますます面白くなってきました。
久しぶりの山頂付近でのラーメンも格別の味がしました。
近くにお旅館でゆっくり汗を流し、山の幸海の幸で疲れて体をねぎらいました。
言うまでもなく地酒の熱燗は家内とのディナータイムを倍以上伸ばしてくれました。
翌朝起きてみたら屋根が雪で白くなり、昨日まで裸の姿だったスキー場のゲレンデが
まっしろな雪に覆われていました。
昨日早く下山してよかったとあらためて感じた瞬間でした。