今日は「雨水」の日です。
天は申し合わせたように早朝から雨です。
正に「雨水従教正月半/雨水逆らうこと勿れ正月半ば」です。
宋朝の大詩人劉辰翁(1233~1297)の名句です。
「雨水」からは春の気配が一段と濃厚になり、木々も近くで見れば
冬のままのようですが、遠くから見ると緑掛かっています。
「立春」になってもよく寒かったりしますが、今年の「立春」の日は
とても暖かかったですね。
今日はただの「雨水」の日だけでなく「元宵節/大十五夜」の日でもあり、
中国では「春節/旧暦のお正月」に次ぐ大騒ぎです。
昔から一番最初にお月さんを見れば男の子宝に恵まれると言われ、
村の若い女の子らは競って屋根の上に上がってお月さんを望んだものです。
さながら、雨水と大十五夜はまさに相反しますね。
雨が降るとお月さんが見えないし、お月さんが見えると雨が降らないから
その年は節季が正しくないことになります。
いずれにしても、「雨水」は万物蘇生を促す春告げの節季ですが、
冬の間に大地の中にたまった寒気と体の中にたまった寒気はまだまだ残っており、
薄着は禁物であり、体を温めるのが大事です。
今日は携帯にひっきりなしに祝福のメッセージが届いていますが、こちらは
仕事で忙しく返事する暇もありません。
その上、今晩は家内が倫理の会合があり、一人ぼちの晩酌になります。
娘夫婦も受験勉強で非常時期です。
お月様が出ていれば月を誘って盃を上げることができるのにそれも望めません。
こんなに感傷的になるなんてやはり年ですかね。