「飛落直下三千尺 疑是銀河落九天/
飛落直下三千尺なりて疑わくはこれ銀河九天より落ちたかと」
李白の廬山瀑布を歌った万古の名句です。
他にも李白は
「白髪三千丈 縁愁似個長/愁傷に耽りて白髪三千丈に伸びたり」
「酒逢知己千杯少/知己に会えば酒は千杯たりとも少なし」
など気魄満点の名句をたくさん残しています。
テーマの「鉄杵磨針」の古典はこの李白に由来します。
李白は子供の時頭は切れていましたが、勉強はあまり好きではありませんでした。
ある日家を飛び出して川沿いを遊んでいるとあるおばあさんが鉄の棒を
磨いていました。
不思議で李白は「おばあちゃん、いまなにをしているんだい?」
と聞きました。
おばあさんは「これを磨いて刺繍の針を作るんだ」
と答えました。
「そんなこと出来っこないよ」と李白が笑うと
「磨き続けばいつかはきっときれいな針になるのよ」と
と答え、おばあさんはせっせと磨き続けました。
この「鉄杵磨針」の話が李白の発憤の原点だと言われています。
今日三木青年会議所の担当者と講演の打ち合わせがあり、
あきらめない、出来るまでやり続ける内容で「鉄杵磨針」の
話しをさせていただきました。
悲しいかな、この「鉄杵磨針」の言葉が、中国でも日本でも
死語になりかけています。
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