致知2月号に「父・坂村真民の歩いた道」と題して、
西澤真美子さんの文章が掲載されました。
真美子さんは真民先生の三女で最後までお母さんとお父さんの
世話をしてあげました。
真民先生の一番有名な詩は「念ずれば花ひらく」でしょうが、
これは真民先生がお母さんから教えてもらった言葉だそうです。
仏門に入ってこの言葉の由来は仏典にあると聞き、膨大な仏典
「大蔵経」を3年かけて3度読んでようやく「疑えば花ひらかず信心
清浄なれば花ひらいて仏見たてまつる」に出逢えたそうです。
「父はよく『詩をつくるのは、母への恩返し』と言い続けてきました。
それが一つの道を歩き続けるという、父の生き方を決定づけたかもしれません。」
(致知2月号より)と真美子さんは書いていますが、「念ずれば花ひらく」の
石碑が日本国内で700余り、海外で30余り立っています。
これは真民先生のお母さんへの最高の恩返しだと思います。
四国観音寺市の高橋幸正さんのおかげで、愛媛県砥部市にある真民記念館を訪ね、
また真美子さんのお家で真民先生の御霊前に手を合わせていただきました。
「お母さん生んでくれてありがとう!」と母へのお礼は言えたが、
恩返しはできていないことに気づかせてくれた文章でした。