中国の明王朝の時代、大衆の尊敬を受けていた清廉な官吏の海瑞は、
当時の嘉靖/かせい皇帝が悪徳官吏の話しばかり聞いているのを
見過ごすことができません。海瑞は死を覚悟して、棺桶を背負って
上京し、皇帝の腐敗政治を直接諭しました。
激怒した皇帝は海瑞の処刑を命じますが、よくよく考えてみると
海瑞の言うのが正しかったので、処刑の取り消しを命じました。
この「海瑞罷官」という京劇が中国のかの有名な文化大革命の
引き金となりました。この京劇は、毛沢東の行き過ぎた政策を
批判して罷免された彭徳懐(副総理兼国防大臣)を暗に庇護したからです。
ところが、500年もまえの中国の海瑞精神をめざす日本人が姫路にいる
ことに驚きました。届いたメールを読んで感動せずにはいられませんでした。
彼は海瑞を尊敬してやまなく、中国の海南島に海瑞の墓参りまで行って
きました。公務員として、清廉を旨とし、海瑞のように生きようと
するその姿勢には深い感銘を受けました。
絶大なるエールを送りたいと思います。