先日香川の高橋幸正さんが友人と弊社を訪ねてきました。
話しの後に姫路城を案内してあげました。正直新生姫路城の天守閣には
登っていませんでした。何回も友人を連れて行きましたが、待ち時間が
一時間以上でしたので登閣をあきらめました。
今回はあまり待つことなく登閣できました。あらためて新生姫路城の美しさに
感動しました。東西の大柱に感心しながら、頼山陽の詩を口ずさみながら
天守閣では義母の快復を祈りました。
後日高橋さんからお礼だと言って、香川のマンゴや、讃岐うどんなどが
送られてきました。そのなかに「積善と陰徳のすすめ~和語陰隲録意訳~」の
一冊の本が入っていました。4月のブログに書いた袁了凡の話の本です。
人知れず陰徳を積めば人生に必ず幸運を招くとの趣旨ですが、その功過格(善行と悪行の基準)
をみて、身震いがしました。
功格/善い行いの例:人の命を救う(100善);公共物を補修、清掃等をする(5善);
友人や親との約束を守る(1善);挨拶を忘れず、礼儀を守る(1善)などなど。
過格/悪い行いの例:暴力を振るい、人に怪我をさせる(50悪);公共物を壊す、使えないようにする(10悪);
人の悪口を言う(5悪);家族に心配をかける(3悪)などなど。
私はこれまでにどれだけ親に心配をかけたか知りません。エベレストを目指してから登頂するまで、
どれだけ妻と娘に、兄弟に、ご縁をいただいた皆さんに心配をかけたか知りません。一日ひとりに
3悪ですから、100人以上の方に4年間と計算したら、山だけでも438000悪になります。
これからの人生で善行と悪行をプラスマイナスすれば、私一人では死ぬまで頑張ってもこの悪行を
取り消すことは無理です。でも無理だと言ってあきらめてはなりませんので、一生反省しながら
善行を増やしたいと思います。たとえば、今日は豊富小学校PTA教育講演会で講演しましたが、
1善×230人=230善になります。438000悪にははるかに及びませんが、「千里の道も一歩から」
ですから、コツコツと善行に努めていこうと心を新たにしました。