家の庭の芍薬が咲き始めました。
故郷の野山に咲く花で、義母が好きでしたので
義母が10年前に来られた時に一緒に庭に植えましたが、
毎年裏切ることなくこの時期になるときれいな花を咲かせてくれます。
「念ずれば花ひらく」坂村真民先生の有名な詩ですが、
胸にじんと来るものがあります。
昨日娘がロシアから義母の見舞いに駆けつけました。
義母は時折目を開けたりしますが、焦点を合わすことはことはできません。
それが娘が「おばあちゃん!おばあちゃん!仁玉が帰ってきたよ!」と
叫んだら、何か通じたか握っていたおばあちゃんの手に力を感じたそうです。
娘は義母の愛をたっぷり受けました。義母は娘が小学校に入ってから、大学に入るまで
述べ6年も我が家で一緒に暮らしていましたので、特に娘をかわいがってくれました。
故郷の芍薬は姫路より少し遅く、5月末から咲きます。
故郷に芍薬が咲き誇る頃には、義母も意識を取り戻し、
再び私たちを元気づけてくれることを念じてやみません。