濱口商店の濱口さんからいつも貴重な健康情報を送ってくださいます。
今回の内容もとても参考になりますので、以下ご紹介させていただきます。
体の免疫力を高めるために、腸の働きが大きな要素を占める事がわかってきた。有害なウイルスを排除する免疫細胞の多くは腸内にあるとされ、“免疫力の8割は腸内の状態で決まる“との指摘もある。医療機関もこうしたメカニズムに注目、腸内検査や食生活の改善指導などに力を入れている。東京都中央区の健康院クリニックでは2012年春から腸内環境検査を始めた。疲れやすかったり、皮膚がかぶれやすかったりするなど、原因がわかりにくい症状を訴える人に検査を勧めている。約30㏄を採血して血液中の成分を調べ、腸内の状態を分析する。
健康な人の腸内には細菌類がバランス良く住み着いているが、不規則な食生活やストレスなどの影響で腸内の細菌バランスが崩れてしまう。その結果、特定の食物に免疫細胞が過剰に反応してアレルギーを起こし、疲れなどの症状で現れる。長期的には動脈硬化やリウマチなどを引き起こす恐れもあるという。検査でアレルギーを引き起こす食物を特定し、摂取を控えるようにアドバイスし、腸内の代謝を促すビタミンB群や乳酸菌などのサプリメントの服用も促す。検査とその後の指導を通じ、じんましん症状が改善した事例もある。料金はアレルギーの特定などで3万5千円から。月に5人程度が検査を受ける。
最近ではようやく“腸内環境の改善が健康につながる”という認識が広がってきた。
小金井市のつるかめクリニックが2007年から実施しているのは免疫力を測る検診の“免疫ドック”。採血で腸内の免疫細胞の数や増殖力を測定し、その人が持つ免疫力を評価する。免疫力は加齢に伴い低下することから、免疫力年齢を調べることも可能だ。ドックの担当者は“健康な人には予防に、病気にかかっている人には進行度のチェックに役立ててほしい“と話す。
◎乳酸菌を摂取 免疫力を高める細菌としてよく知られているのが乳酸菌だ。乳酸菌は免疫力をつかさどるリンパ球の約2割を占めるナチュラルキラー(NK)細胞を活性化する役割を担っている。伊万里有田共立病院などが2011年、小学生ら約1900人に乳酸菌入りのヨーグルトを摂取させ、インフルエンザへの感染を調査、同町の小学生は0.64%で、佐賀県全体の4.37%を大幅に下回ったという。
◎免疫力低下 腸内環境は免疫力を決める重要な要素だが、それだけではない。加齢や生活習慣による部分も大きい。ストレス・喫煙も原因である。空気が乾燥する冬場は加湿器を使用したりマスクを着用したりする対策が必要だ。 (日本経済新聞・記事より)