シェイクスピアは言いました。
「成し遂げんとした志を、ただ一回の敗北によって捨ててはいけない」。
1976年7月、弘基にも文化大革命の余波が襲い掛かりました。
優秀な成績で高校を卒業しましたが、大学の道は閉ざされていましたので、
田舎に戻され野良仕事をする羽目になりました。
ちょうど私が県の幹部に抜擢され、都会に行くことになりましたので、
家の主な労働力になりました。
私は家のことが心配になりましたが、弟は大学にいくまでの2年間立派に家を守りました。
腰が折れそうになる春の田植(もちろん手植えです)、
夏の炎天下の田畑の草取り、秋の取り入れに冬場の段々畑改良と年がら年中大変ですが、
弟はよく頑張ってくれました。
そして、1978年9月弘基は見事に吉林大学機械学部に受かり、
夢の実現へ第一歩を踏み出しました。(つづく)