姉の愛も母の愛に近く、
無私と理屈無しのものがあると思います。
私より16歳上の姉は、家が貧しかったため高校をあきらめました。
学費と生活費100%免除の師範学校を志望しました。
成績がずば抜けてよかったので、中学校の先生は高校に行って大学に進学するよう勧めました。
しかし高校は義務教育ではなく学費と寮費に生活費が必要でしたので行けそうもありませんでした。
3人の姉と弟は視力が2.0になるくらいよかったですが、
私だけが近眼で大変でした。
羊の生のレバーが目にいいとのことで、
姉はよく50キロ離れたところから自転車でレバーを持ってきてくれました。
日曜日には義兄が家の手伝いに来ては薪を牛車で運んでくれたりしました。
我が家が貧困のどん底にいたとき、
長姉と義兄の存在は太陽にように私たちに希望を与えてくれました。(つづく)