エベレストの危険は言えばきりがありませんが、
酸素マスクの危険性もかなり高いです。
息を吐くときの結露ですぐ吸い口と吐き口が凍ってしまいます。
それを気づかずに登山、下山をつづけると高山病になり、
挙句の果てには命を落とす羽目になります。
こまめに吐き口の氷を叩き落とさなければなりませんが、
目の前の危険に集中してしまいつい忘れれてしまいがちです。
酸素が通ってなくても息はしていますので、気づきにくいです。
本番前の実習でかなり厳しく言われても、本番で忘れてしまい、
亡くなった方の例も多数あったそうです。
私も何回も吐き口チェックが遅くなり、自分では処置できず
ガイドのペンパさんに氷を取ってもらいました。足を止めて数回深呼吸を
して酸素が入ってくるを確認してから歩き出します。
今思い出しても背筋がぞっとしてきます。