ABCに戻ると多くの人に迎えられ、祝福されました。
普段なら下山後のビールが待ち遠しいですが、今は胃腸をはじめ
内臓が極限に疲労しているので暖かいミルクティーで乾杯しました。
登頂成功の現実味が少しずつ伝わってきました。
雄たけびを上げたいほどうれしかったです。
泣きたいほど幸せでした。
この日のためにどんなに耐えてきたのか。
この日のためにどんなに妻と娘を泣かせたのか。
この日のためにどんなに姉弟(きょうだい)を心配させたか。
でも、この妻子の涙と兄弟の情と応援してくれた多くの方々の
願いと祈りが私を無事登頂させ、そして安全に下山させたのだ。
踊りまくりたい気分でいっぱいでしたが、一旦座るとなかなか
立ち上がることができませんでした。・・・ ・・・(つづく)