「望子成龍/親は子が龍になるように願う」という言葉がありますが、
古今東西、民族、国を問わず、子に対する親の期待は皆同じだと思います。
しかし、こうしなさい、ああしてほしいと親が言うほど、
かえって反抗的になる子が多いのではないでしょうか。
子は親の背中を見て育つと言いますから、何かを一生懸命にする姿を子に見せるのが大事だと思います。
誰かのために頑張るときには、普段以上の力を発揮できると言われています。
親が子のために、あるいは子が親のために命を懸ける時、真の親子力が生まれるのではと思います。
ある日、娘の仁玉が言いました。
「お母さん、お父さん、お二人はもう若くないから、あまり無理をしないで」
「お金があって、時間があっても世界一周の旅に出てはいけないよ。
私が世界一周の旅をプレゼントするまで待っていてね」。
目頭が熱くなってきました。
自分たちの夢を追って、生まれて2か月半の時から娘を2回も中国において日本へ来ました。
娘が5歳で来日してからも、忙しさにかこつけていつも鍵っ子で留守番をさせました。
家内も私も娘には本当に申し訳なく思っていますが、娘は一言も愚痴を言わず、
却っていろんなサプライズで私たちを喜ばせてくれています。
母と義母に対する私たちの思いが、いつの間にか娘の心に根差していました。
私と弟は三人の姉と義兄の献身的な犠牲を踏み台に、大学に行けました。
私と弟は三組の姉と義兄を日本に招待しました。
東京ディズニーランドに立山の雪の大谷ウォーク、広島の厳島神社に熊本の黒川温泉、
そして地元の京阪神に姫路を案内し、大いに喜んでもらいました。
たくさん笑ってもらってたくさん泣いてもらいました。… …