私の父は今年82歳。昔は仕事一筋でしたが60歳で退職し、人生を取り戻すかのように大学の聴講生になり、英会話教室に通いました。東南アジアへボランティアにも行き、私たち子供に「お前達は贅沢だ、東南アジアの子供達は食べるものも無いのに」と話すがんこ親父でした。そんな父は、軽い認知症が始まった母といつも行動を共にするようになりました。母を旅行に連れ出し、母の為に食事を作り、同じことを何度も話す母の言葉を黙って聴き、何処へ行くにも母を気遣い生活しています。若い頃は家族の為に、60歳からは自分の為に、80歳を超えてからは母の為に生きる父の生き方をとても素晴らしいと思います。昔、父が私に言った言葉が忘れられません「お前は私に1番似ていて、何をするか解らないところがあるから心配だ」と。父にはこれからもずっと元気で、100歳まで現役で頑張って欲しいです。私も父のように歳を重ねていきたいな、と思っています。