姫路の銀杏の木の紅葉も真っ盛りを迎えました。
今渦中にいる伊勢ケ浜部屋の伊勢ケ浜親方が10年ほど前に
姫路で講演したことがあります。
講演の中で「これから必ず夢が叶う秘訣を教えます。
これは企業秘密ですが、姫路の皆さんに特別に教えます(笑)。
目標とする夢を毎朝起きたら10回紙に書くことです。
そうすればいつか必ずその夢は叶います。」と言いました。
それから5年くらいして当時の白馬がこれを実践し、見事に
横綱になりました。
夢は見るだけでは実現できません。たゆまぬ努力が必要です。
計画を立て、今できることからスタートし、壁にぶつかっても
あきらめずに挑戦していけば、いつかはきっと叶うということを
10年前は無名だった白馬が、それほど恵まれていない体で、横綱を
掴みとり、証明してくれました。
今日は旭陽小学校校区の人権教養講座で講演させていただきましたが、
4年生から6年生までの生徒さんとその保護者達、自治連合会の方などで
体育館いっぱいの参加者でした。
中学生、高校生とその保護者達に話すときより、小学生とその保護者達に
話すほうが、話しにくいところがあります。
大人向けの話になると子供がわからないし、子供向けの話だと大人の方が
面白くなく感じます。
今までに10回以上小学生との組み合わせがあり、少し見えてくるものはありますが、
やはり難しいです。
夢を持ちましょう、夢を実現するために体を強くしましょう、大きい夢も
今できる小さなことの積み重ねで実現可能ですよ、
お父さんお母さんへの感謝の気持ちを忘れてはならない、先生と友達への
感謝の気持ちを忘れてはならないですが、自分の夢を実現するのは自分しか
ありません。
9,10,11歳の子供達、ちょうど私の中国での文化大革命の時の年と一緒です。
私はハングリー精神で、お母さん孝行の夢で、雨に負けず、風にも負けず
個人の力ではどうしようもできなかった激動の中国の浮き沈みに耐えてきましたが、
何一つ不自由なく、周りのすべてが当たり前に感じる今の子供たちには
夢しかないように思われます。
野球選手、画家、宇宙飛行士、幼稚園先生、お米や野菜作りのプロ、看護師、
家庭主婦など自分の好きな夢があれば、それがどんな分野でどんな職種であろうとも
それこそ立派なマイエベレストだと思います。
もう一つ、子供たちに立派になってほしいと期待をかけるより、
大人たちが立派に頑張る姿を、一所懸命に生きる背中を子供たちに
見せてほしいものです。