待っても待っても吹雪は止んでくれません。

出発予定の5月14日はとっくに過ぎました。

一日千秋の想いです。本当にここまできたら一日が一年のように長く

感じます。

最初にこのABCに上がってきたときには、朝起きのバター茶がたまらなく

ありがたかったですが、今はそれもバター臭さで見るのもいやです。

普通のお茶というと、氷を融かした水の泥臭さで口に入れると吐きたくなります。

すべてを14日に合わせてきたのだが、その防波堤が崩れると何もかも嫌になります。

ご飯も料理も全く受け付けてくれません。一日の三食がまさに戦場です。

食べないと負けに決まっています。食べようとしたら胃液まで吐いてしまいます。

5月16日朝食の後緊急集合命令がありました。こんな吹雪の中出発するかと

聞いてみたら、この悪天候があと一週間続くから一人2分ずつ衛星電話で国の家族に

連絡しなさいとの指示です。ひょっとしたら晴れてくれないかなとの蜘蛛の糸のような希望が

一瞬に切れる瞬間でした。・・・ ・・・(つづく)