皆さんもご存じのように、漢方のもとである中医学の歴史は三千年とも四千年とも言われています。

その悠久の時の中で、古代中国人は天候をはじめとする自然界で起きるあらゆる現象を観察し、人間とどのように関わり合い、影響し合っているかを学び、膨大な知識を体系づけました。

漢方医学(中医学)が教えるもっとも基本となる考えは、自然界の大原則である「調和」であると言えます。

中医学は、「中国伝統医学」の略称としての意味もありますが、「中庸の医学」、「バランスの医学」、「調和の医学」という意味もあります。

その調和理論の中心は「陰陽五行説」であります。

次回に陰陽論についてご紹介します。

新中医学入門テキスト(上海中医薬医大学附属日本校編集)から抜粋