古人は言いました。

「模範の力は無窮無尽である」。

物心がついてくる時期に私は弘蓮姉の影響を強く受けました。

特に姉が読んでいた長編小説「真実の人間の物語」は、

私に夢を絶対あきらめない不退転の決意を新たにしてくれました。

主人公のメレーシェフは、飛行士として両足切断の致命的な傷手をこうむります。

彼は一時全く生きる希望を失い、はてしない絶望感に襲われてしまいます。

しかし、彼は激痛に耐えながら義足でダンスをはじめたりして、

再び飛行士に復帰します。

ナチの戦闘機を次々と撃墜したり、

地上の残兵たちに力強い攻撃を展開したりします。

ヒーローメレーシェフは、私にどんな困難にも、

どんな痛みにも耐えてゆく手本を示してくれました。(つづく)