たかがアンパン、されどアンパン。

ありふれたアンパンの話です。

昔、子供と一緒にアニメ「アンパンマン」をよく見ました。

勧善懲悪が一貫していますが、実に面白く、わかりやすく、

飽きないアニメでした。

先日薬師寺の山本法胤管長をお訪ねした時、アンパンをお土産に持っていきいきましたが、

喜んでいただきました。

アンパンは、日本食の餡と西洋のパンを結合した和洋折衷の食べ物ですよと山本管長が

言われました。4月4日が「アンパンの日」で、それは4月4日の明治天皇のお花見に木村の

アンパンを献上したことに由来するとか、それでアンパンは銀座三越前の「木村」が

一番有名だとか、アンパンブームの時には木村のアンパンが一日10万個売れたとか

アンパンがこんなに奥深いとは初めて教えていただきました。

でも、山本管長がアンパンが好きなのは、涙ぐましい理由がありました。

岐阜県の貧しい家に生まれた山本管長は6歳の時、口減らしのため母に連れられて薬師寺に来ました。

近くの近鉄西の京駅で別れの際、お母さんがアンパン一つを渡しながら、「ここで食べなさい。

中に入ったらもうアンパンを食べることができません」と言われたそうです。

山田管長は泣きながら「アンパン要らないから連れて帰ってくれ」とお母さんにすがりついたそうです。

それからうん十年、山本管長はこの日を胸に、全身全霊で仏教の道を歩まれ、ついに薬師寺の長に

なられました。